金曜日から日曜日にかけて病院の死亡率が上がっていくという、週末効果の詳細が明らかになっています。
2014年に行われた東北大学の研究で5500万人の患者のデータを分析したところ、土曜日の午後は他の日に比べて17%も死亡率が高いことが分かりました。
また、別の研究でベルリンの医療機関における21万8758人分のデータを分析したところ、午後の死亡率が他の時間帯よりも21%高く、また土日の死亡率は平日と比べて22%高いことも判明。なお、1年のうち最も死亡率が高い月は2月であることも分かっています。
研究によると、イギリスではある30日間に病院が患者を受け入れた人数が1億5900万人であるのに対し、その患者が死亡したのは29万人で、全体を見ると死亡率は1.8%なのですが、金曜日になると死亡率が2%になり、土曜日は10%、日曜日は15%にまで上昇し、月曜日になると5%にまで下がることが判明。総合すると、1万1000人もの患者が週末効果の影響で亡くなっていると考えられています。
現在のところ週末効果が起こる原因は不明ですが、週末や午後に大きなケガが起こりやすかったり病気の症状が出やすい傾向があること、平日と週末ではケアの標準が異なることなども関係していると見られています。