植物は草食動物や害虫が自身を食べる際の音を感知し、それに反応して何かしらの防衛手段に移ることができる事が明らかになりました。
Cocroft氏は、芋虫が葉っぱを食べる際の音をレーザー技術を使った特殊な振動マイクを使って録音しました。なぜそしゃく音を録音するのかというと、芋虫が葉っぱを食べる際に発生する振動は、芋虫が葉っぱの上を移動したりする際に発生する振動よりもはるかにパターン化されているからです。
その後、Cocroft氏と研究チームは2つのシロイヌナズナを用意し、ひとつは何もしない状態で放置し、もうひとつには録音した芋虫のそしゃく音を聞かせる、という実験を行いました。実験の結果、録音した芋虫のそしゃく音を2、3時間聞かせたシロイヌナズナ方のは、アブラナ科の植物が虫に食べられないようにと分泌する「アリルイソチオシアネート(カラシ油)」を大量に出したそうです。
さらに、葉っぱの上に実際に芋虫を載せたり、風やその他の昆虫などの音を聞かせる実験も行ったそうですが、シロイヌナズナがカラシ油を分泌したのは、葉っぱの上に芋虫が載っている場合か芋虫のそしゃく音を聞かせたときだけでした。この結果、植物は自身が食べられている際のそしゃく音だけでなく、さまざまな音を器用に聞き分けている、ということも明らかになっています。