2015年6月13日土曜日

睡眠不足は記憶喪失の原因となり、さらにアルツハイマーの元となるタンパク質も蓄積してしまうことが判明

体力回復のための睡眠時間が不足すると、記憶障害やアルツハイマー病の原因となるアミロイドβタンパク質が体内に蓄積するという関係性をカリフォルニア大学バークレー校の脳科学者たちが発見しました。今回の発見は未だ謎に包まれた部分の多いアルツハイマー病を解明する手がかりとなりそうです。

例えば、2013年にニューヨークのロチェスター大学で実施されたマウスを使った実験では、ノンレム睡眠時にマウスの脳細胞が縮んで、アミロイドβタンパク質をはじめとする脳内の有害物質を外へ流し出すための空間を作っていることが分かっています。

レム睡眠時には、短期記憶を司る海馬から長期的な記憶をため込む前頭前皮質へと記憶が移るのですが、年を取ると前頭前皮質が衰えることから睡眠不足が引き起こされることも判明していました。

睡眠不足は適度なエクササイズや行動療法、電気療法で改善可能で、実際に睡眠中の脳へ微細な電流を流す実験を行ったところ、翌朝起きたときの記憶力に改善が見られたそうです。また、認知症やアルツハイマー病と診断された高齢者の治療にも睡眠療法が活用できるとWalker氏は語っており、よく眠ることで記憶障害を抑えることができる、としています。