2016年1月22日金曜日

虫歯を削る必要はないと判明、虫歯治療の根本概念が変わる可能性





シドニー大学のウェンデル・エバンス准教授らの研究チームは、22の歯科医療機関と連携してのべ1000人の患者を調査する7年間にもわたる実験の結果から、「ほとんどの虫歯治療にはドリルで削ったり、詰め物したりする必要はない」との結論を出しました。



これまで歯科学会では「虫歯の進行速度は極めて速く、この進行速度を遅くしたり、反対に虫歯を健康な状態に回復させたりすることは不可能である」という固定概念のような定説が支配的であり、そのため、早期に虫歯を削り取るのが良いとされてきたとのこと。しかし、エバンス准教授の実験結果からは、虫歯を削るよりもオーラルケアの方が虫歯の治療に有効であるという、定説を覆す結論が得られそうです。



なお、大きな穴が空いたような虫歯の場合はもはや手遅れで、ドリルで削り取り詰め物をする従来通りの治療しか有効な手立てはないとのこと。しかし、虫歯が発生し始めてから、一定の時間内の比較的小さな状態であれば、ドリルで削ることなくオーラルケアで治療できるそうです。