2016年4月19日火曜日
ダイソンのハンドドライヤーはペーパータオル使用時の1300倍もウイルスを放出してしまっていることが研究で判明
手を十分に洗わないと手に付いた雑菌がハンドドライヤーを介して空気中に拡散し、他の利用者に迷惑がかかる可能性があります。
最新の研究により、ダイソン製ハンドドライヤーは、ペーパータオルに比べてなんと1300倍ものウイルスを空気中に放出していることが判明しています。
ダイソン製のハンドドライヤー「Dyson Airblade」が、他のハンドドライヤーよりも空気中に多くのウイルスを拡散している可能性が指摘されていました。ウイルスは、細菌とは異なり、空気中でも高い伝染力を保ち、ごくわずかな量で生物に感染することが可能です。
手を乾かす場所の隣に設置したプレートを観察すると、Dyson Airbladeは、一般的なハンドドライヤーと比較すると大腸菌が60倍も広がっていて、さらにペーパータオルと比べると大腸菌の数は1300倍も多かったことが判明。MS2が広がった場所を詳しく見ると、空気中に拡散したMS2のうち70%が、子どもの顔の高さから見つかったそうです。
また、ペーパータオルで濡れた手を拭いた際は、手に残ったウイルスが周囲にほとんど広がらず、一般的なハンドドライヤーではウイルスは25cmほど離れたところに届くのがせいぜいでしたが、Dyson Airbladeは3メートル以上離れたところまでウイルスが広がり、一般的なハンドドライヤーの約20倍もウイルスの拡散力が高く、ウイルスの個数は500倍にも達していたとのこと。加えて、Dyson Airbladeでは空気中にウイルスが残る時間が15分以上もあり、一般的なハンドドライヤーのおよそ50倍、ペーパータオルの100倍にものぼることが判明しています。