2015年6月27日土曜日

カテーテルアブレーション 被曝 まとめ

http://s.webry.info/sp/takahashi1741.at.webry.info/201106/article_6.html

カテーテルアブレーションは局所ひばくであり、600ミリシーベルトは吸収線量なので単純には比較できず、実効線量を計算しないいけないらしい。


計算方法は、受けた吸収線量600ミリシーベルトを、皮膚、肺、骨髄などの臓器ごとに分配し(等価線量)、各臓器ごとに定められた“組織荷重係数”を乗じた上で加える、というややこしいものでシロートの手には負えない。
ブログで参考にした、瀬口繁信さんの2010年名古屋大学学位申請論文「心臓疾患のX線診断検査およびインターベンションにおける患者の被ばく線量と放射線防護に関する研究」を読み返したところ、ちゃんと実効線量の計算結果もまとめられていた(表4-4)。



表4-4には、心房細動(AF)の場合は実効線量34.7ミリシーベルトと記載されている。たかはちの場合、心房粗動の合併などのため手術時間が16%長引いたので、この分を補整すると、実効線量は40ミリシーベルトとなる。

知識不足のため、カテーテルアブレーションのひばくを過大なものと誤解し、無用の心配をしていたことになる。




詳細だったのは、瀬口繁信さんの2010年名古屋大学学位申請論文「心臓疾患のX線診断検査およびインターベンションにおける患者の被ばく線量と放射線防護に関する研究」。さすがは名古屋大学。この論文では2005 年1 月から2006 年7 月の間に名古屋第二赤十字病院の循環器センターで行ったカテーテルアブレーション220例(心房細動は113例)についての被曝量が整理されている。 ・・・そういえば、学生時代に名古屋第二赤十字病院に用事で行ったことがある。
 
心房細動113名の平均照射時間はTable4-1に示されているようように合計92.3分で、吸収線量の平均は、Table4-3に示されているように、右前斜位RAOで300mGy(0.3Gy), 左前斜位LAOで400mGy(0.4Gy)、合計700mGy(ミリグレイ)とされている。 



出井聡さん(小倉記念病院)は、心房細動のカテーテルアブレーション39例(2005年6月~11月)の平均検査時間は231.5分、平均透視時間は58.9分、平均吸収線量は604mGyとしている。(長時間IVR時の被ばく低減の取り組み)。小倉記念病院はカテーテルアブレーションの拠点病院として名高いので信頼できる数値だろう。


千田浩一さん(東北大学)は、40例のカテーテルアブレーションにおける最大皮膚線量を示し、およそ8割が100~800mGyに分布し、中には2000mGyを超える例も示している。不整脈の種類が分類されていないので、心房細動治療に限定した被曝量は明確にされていないが数100~800mGy程度だろうと思われる。(血管撮影装置の表示線量を活用しよう 日本放射線技術学会雑誌2008年4月)




ところで、横須賀共済病院では心房細動の治療時間は2.5時間から3時間が目安なのだが、たかはちの治療時間は3時間半だった。つまり、平均より16%もよけいに時間がかかったことになる。その理由は、心房細動に加えて心房粗動も合併していたこと、加えて、麻酔により睡眠時無呼吸状態に陥ったため、と聞いている。
ちょっと乱暴かもしれないが、治療時間が16%増した分、吸収線量も16%上積みすると、たかはちの吸収線量は700~810mGy(ミリグレイ)になる。

結論;たかはちの吸収線量は700~810mGy(ミリグレイ)
    これから実効線量を計算すると、40ミリシーベルトになるらしい。
    計画的避難区域の基準線量20mSv/年の2年分にあたる。





http://pneuma.exblog.jp/16076276

カテーテルアブレーションの放射線被曝量を調べてみましたが、平均すると200~300ミリシーベルトくらいになるらしいです。(参照:「高周波カテーテル・アブレーションによる患者被曝線量の検討」http://157.1.40.181/naid/110000482688 この論文ではミリグレイという単位になっていますが、X線の場合これはミリシーベルトと同じと考えてよいそうです)
単位を直すと、20万~30万マイクロシーベルトです。
いま、福島原発の作業員が一日に浴びる量が100ミリシーベルトですからね・・かなり強烈かもしれません。しかし医療の世界では一回に最大2グレイ(2000ミリシーベルト)まで照射することもあるらしいですよ。
ですので、検出されている0.1マイクロシーベルトなんてほんとに微量も微量ですね。

たしかに、微量の被曝であってもがんの発生率はそれだけ高まるという説もありますが、きわめて微小なので、治療による恩恵とどっちをとるかということになりますね。
実際、ある程度離れてしまえば放射能汚染などほとんど心配する必要はありません。




http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1163873376

ついでに冠動脈造影も行った場合は両方で500ミリグレイは軽く超える感じになりますでしょうか?

医療被曝で2000ミリグレイまでなら心配ないと言われましたが本当でしょうか?

部分的な被ばくでは大丈夫です!確かにおっしゃる通りそのくらいの線量です。
全身被ばくですと、急性障害も確認されます。


しかし、命にすぐかかわる線量でもなく、部分的な2000ミリグレイが人体に影響があるとすれば胸部の放射線の当たっていた皮膚紅斑とのちに起こってくると思われる発癌のリスクが軽度に上昇するくらいです。比較してアブレーションや冠動脈造影が有益であった事は間違いないと思います。