ところが、この"常識"がいよいよ変わろうとしている。「アブラは積極的に摂ったほうが体にいい」――。
今年2月、米厚生省と農務省が設置した「食事指針諮問委員会」で「コレステロールは過剰摂取を心配する栄養素ではない」
という報告書を公表した。各種調査結果から、「食事によるコレステロール摂取と(動脈硬化などの病気の危険を増すこともある)
血清コレステロールの間に明らかな関連性はない」と結論付けた。この見解は、米国人の食生活に関するガイドライン(2015年版)で示される。
卵は一日3個以上食べたほうがいい
とはいえ、「コレステロールを食べすぎると太るのでは」という心配がある。
渡辺医師は「食べ過ぎた脂質は人体に吸収されず、最終的には水分と二酸化炭素として排泄されてしまうので、多くは下痢をしておしまいです。
動物性脂肪を避ける人が増えていますが、肉の脂肪分には人の体内では合成できない必須脂肪酸が含まれています。体に必要な栄養素を摂らないから、
体調を崩したり病気になったりする」と指摘する。
そこで渡辺医師が推奨するのは、肉(Meat)・卵(Egg)・チーズ(Cheese)を積極的に食べる「MEC食」だ。1日に肉200g、卵3個、チーズ120g
を食べるのが基本。これだけで、毎日の必須栄養素をほぼ網羅することが可能だという。