今回の実験では、人間にエンコードした映像を見てもらい、映像の美しさを感覚で判断してもらうという「主観的な評価」について、H.265がH.264に比べてどれほど圧縮率が高いのかが検証されています。
実験は、4K(3840×2160、4096×2048)、1080p(1920×1080)、720p(1280×720)、480p(832×480)の4種類の異なる解像度で、30Hz、50Hz、60Hzと異なるフレームレートの設定でそれぞれ映像を視聴してもらい、オリジナル映像との比較でH.265とH.264でエンコードされた圧縮映像を比べて、再現性の高さ(劣化の少なさ)を、感覚的に判断するというもの。
研究チームによると、コーディングブロックサイズの幅が広く、予測アルゴリズムを使ったコーディングモードを数多く使えることがH.265の高い圧縮率を支えているとのこと。実験では、同等の画質を得るために減らせるビットレートは、客観的評価であるPSNRでは約44%だったのに対して、主観的評価であるMOSでは約59%と、主観的実験の方がより大幅なビットレートの抑制に成功した結論づけており、H.265でエンコードされた映像の美しさは、データ計測値以上に体感できるようです。